2年生 保護者模擬患者実習

こんにちは、教務の秋葉です。
先日、2学年の保護者模擬患者実習が行われました。
保護者模擬患者実習とは、2年生の保護者の方を患者役とし、ブラッシング指導や歯石除去を行う実習です。年間2回実施します。
学生たちは、保護者の方に記入して頂いた問診票をもとに、歯科保健指導用の媒体を作成します。ライフステージごとの口腔内の問題や服用している薬と全身疾患との関わりなどについて、事前に調べ学習も行っていきます。患者さんの背景から考えられる問題、それに対して歯科衛生士としてどのような介入が出来るか、を考えながら保健指導を実践するとても良い経験となりました。
そして、これまでの相互間実習では、同級生同士もしくは下級生の口腔内、と同年代の口腔内での実習でしたが、今回は保護者の方々の口腔内ということで、歯周ポケットの測定も今まで以上に時間をかけて丁寧に実践し、補綴物がある口腔内での器具の操作に緊張感を持ちながら真剣に取り組む様子が伺えました。また、新型コロナウィルスの分類が5類に変わって1年以上が経過し、今回の模擬患者実習から超音波スケーラーを使うことも出来ましたので、保護者の口腔内状況に合わせて使用する学生もいました。
2回に分けた実習ということで、1回目の実習からの学びや反省点を生かしながら実習を進めていたようです。特に、限られた実習時間で進めていく難しさを感じた学生たちは、施術や指導の時間配分を事前に考え、術者と補助者が互いに声がけを行い協力しあって進めている様子も見受けられ、学生の成長を感じることが出来ました。
保護者の方々には、実習終了後に感想を記入して頂いております。その中には、日常の学びの様子を見ることができた嬉しさや、今後もより一層勉学に励んで欲しい、一生懸命に取り組んでいる姿が印象的でとても嬉しく感じられたなどと、温かい言葉を学生へのメッセージとして頂きました。
保護者の方々が来校し、学生の学ぶ姿を直接見る機会はあまりありませんので、この模擬患者実習を楽しみにしてくださった方も多いようでした。
今回の実習から1年後の来年10月には、再評価という形でもう一度保護者の方々に来校して頂き、最後の模擬患者実習を実施します。その際は、1年前と比較してどのように口腔内が変化したかについて、臨床実習を終了した3年生として気がつくことが出来るか、ということをテーマにした実習となります。

協力頂きました保護者の方々に、この場をお借りして心より感謝申し上げます。
また来年、成長した学生たちの姿をお見せ出来るよう、学校でも引き続き指導を行っていきたいと思います。

2年生はまもなく臨床実習が始まります。術者と補助者間のコミュニケーションの大切さや、施術中の補助者の役割など、今回の模擬患者実習で学んだことを生かしてぜひ頑張って欲しいと思います。



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受付も学生たちが対応、明るい挨拶で保護者の方々を迎えます♪


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実習前にバイタルサインの確認


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作成した媒体をもとに保健指導を実施


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口腔内用のカメラで写真撮影


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超音波スケーラーを使用しての施術



by yg_shikasen | 2024-09-13 13:49 | 学校行事・実習